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恋愛小説

恋のメモ2:2分で読める恋愛小説ショートショート

ハートの花びら 恋愛小説

小説用のメモです。ふと浮かんだことを書いているのであまり脈略はないと思ってください。

何かいてんの?何が言いたいの?って思うかもしれないけれど、

自分の思ったことをメモしているのでお気になさらず。

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hanabi

さっきまでふたりで過ごしていた。

今は友達に囲まれて花火が見える場所でおしゃべりを楽しんでいる。

夜風が涼しい。日中の暑さならだれも花火を見たりしないかもしれない。

昼間は彼とふたりで過ごした。涼しいエアコンの効いた屋内で、飲み物で体を冷やしながら彼との時間を楽しんだ。

小さい頃は冬が好きだったのに、気づいたら夏が好きになっていた彼の話は彼らしいと思った。

私もこのまま夏が好きになりそうだ。外で汗をかくのを嫌う女の子は多い。私は外が嫌いではない。そして、外にいる彼が好き。彼も私が好き。

夏でもアイスを食べないと言っていたのに、私が食べていると必ず一口欲しがる彼が可愛い。

彼と付き合いだす前に友達と予定を入れてしまったので、今日の花火はデートにできなかった。

友だち関係も大事だよと言って、快く送り出してくれる彼は優しい。暗くなると帰りを心配してくれる。今日は駅まで友人たちと帰り、駅からは家族の迎えなので安心だ。

彼はひとり花火の会場に行くらしい。ひとり花火って楽しいのかな。

「ひとりで花火見るの?」

「俺の場合はウォーキング目的だから。涼しい時間に歩くの。それに一緒には行けないから、せめて別々の場所でもいいから、同じ空を見上げようかなって。」

定刻になり花火が上がり始めた。

友だちとはしゃぎながら彼のことを考えていた。

花火を撮り彼に送ってみた。

同じタイミングで彼から送られてきた画像は同じ花火だった。

離れていても同じ空を見上げ隣にいる。

今日は彼と花火デートだ。

来年は隣に座って一緒に見上げようと思った。

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恋の始まり

恋は静かに始まった。

何気ない毎日の中でお互いが過ごしている。

少し可愛いと思っていた。でも初めから恋をしたいと思ったわけではない。

狙って口説く恋愛はしていない。

普段の普通の生活だった。

何気ない会話の中で彼女が笑った。自分は裏表のない人間なので思ったことをそのまま口にする。

嘘をつかないのは誠実だからではない。面倒なだけだ。

ただ、嘘をつかない安心感を与えているとは思う。

そう、ただ本当に思ったことを話し聞きたいことを聞いただけ。

彼女の笑顔に恋愛感情を抱きつつあるのを自覚した。

次に会ったときは意識して見ないようにした。彼女に対する思いがばれてしまう。彼女もこちらに視線を向けないので少し残念に思った。

所詮は仕事なのかもしれない。ふたりきりではないので話もごく普通の仕事の範疇だ。少しプライベートな会話がしたかった。

去り際に視線を彼女に向けると彼女もこちらを見ていた。どちらともなく笑顔になった。

笑顔が嬉しかった、好意がなければ笑うタイミングではない。お互いに。

次の機会でもプライベートな会話はなかった。ただ、帰り際にどちらからでもなく手を振った。

このときふたりの恋は始まった。お互言葉にするでもなく、気持ちを確認するのでもなく、ただお互いの気持ちは分かった。

後はきっかけだけだ。スイッチを押すと恋が灯る。

きっと近い未来に。それが待ち遠しい。

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変わらぬ想い

ずっとこれからも好きでいる。

一目でも、一言でも。

心が通じるのを、気持ちが伝わるのを待ちたい。

あなたが私を想ってくれていると期待し、

その期待によって錯覚する。

私の気持ちをどう思ってる?

私に分かるように教えて!

私の人生において、あなたは大切な存在で変わることはない。

それが私にとってあなたの位置。

あなたにとって私の位置を示して。

期待による錯覚が、

錯覚ではなく真実であるように。

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有理数なのか。

無理数なのか。

恋はどちらだろう。

あなたのことを考えながらふと浮かんだ。

あなたへの気持ちは循環しているか、循環していないのか。

気持ちは有限であるとは思わない。

私の気持ちが有限であるなら有理数になる。

しかし、この気持ちは無限に続いていく。

循環しているのであろうか?

循環しているなら簡便法でも、無限級数でもどちらの方法でも有理数を求められる。

同じことを繰り返し考えている。

しかし微妙に違うような気もする。

恋は成長し、少し弱くなったり、少し立ち止まったり。

同じ場所を繰り返しループしているような気がする。

それなのにときとして、そのループから抜け出し、

また違う場所を繰り返しループする。

違う場所を転々としながらまた戻るのか?

はたまた違う場所を移り行くのか?

高々有限個の世界にとどまるのではなく、

無限の世界へ誘う。

私の持つあなたへの思いは循環しない無限の世界。

0と1の間の有理数をすべて集めても長さは0なのに、

0と1の間の無理数は長さ1になる。

デデキントの切断によって有理数の隣は無理数であることが証明されたとしても、

有理数と無理数は隣同士でも

可算できる無限と不可算の無限では異なる。

自分の気持ちが無理数であると信じて。

きっと届くと思う。

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おとなの遠足

今日は遠足。

駅を降りて森林公園の中を探索する遠足だ。

グループ分けがあるがくじ引きなのかランダム抽選なのかいまいち分からなかった。

グループ発表のときに彼とは別のグループだと知った。

今日も一緒になれないのかと寂しく思った。

チャンスはないのかな。

彼も私もグループで入ったはずなのに出会ったときはひとりだった。

彼は林の中を探険した。

私は森の中を冒険した。

険しさの度合いは同じでも険しさの種類は違った。

英語ではWoodsとForest。

言葉の意味としては森林の中で比較的小規模や低密度のものを林と呼び、そうでないものを森と呼ぶが、明確な区別はない。

大きな違いはないはずなのに険しさの違いは感じた。

大きな違いはないはずなのに、その境界ははっきりしていた。

私たちは森と林の境界で出会った。

お互い言葉もなく抱き合った。

抱き合ったと言っても、肩に手を乗せ体を寄せあう優しい抱きしめ方だった。

ふと彼の香りを感じた。これが彼の匂い。

私の匂いが気になったが、彼が嫌うはずもないので気が抜けた。

出会ったことで気が抜けたのかもしれない。

白い靄が立ち込めここが現世ではないことを理解した。

ここは来世なのか。

死後の世界なのか。

夢の世界なのか。

とにかく彼に出会って良かった。

これが私の希望であることを思い出した。

パラノイア

不安は増殖する。

SNSの発達で楽しいものが無料で手に入る世の中になった。

逆に簡単に匿名やなりすましで人とつながれる世界にもなった。

私はSNSが怖くなった。

人間が怖くなった。

陰で悪口を言われていると思うようになった。

実際に言われていることもあるし、言われていないこともある。

不特定多数の匿名やなりすましの人が心無いメッセージを送ってくる。

心無い書き込みをしてくる。

お金や出世に目がくらんだ人たちによって、

私の恐怖は生み出された。

こんな結果、簡単に予想がつくでしょ?

守る気も助ける気もなければ、できないことも承知の上で私たちが守りますなんてよく言えたものだ。

何が起きても見て見ぬふりをするくせに。何が起きても仕方がないとしか言わないくせに。

そして何か対処すれば必ず悪い方へ動く。たとえ、あなたたちにとって都合が良くても、私にとっては悪いことしか起きない。

それでも一生懸命対処しましたと言い張るのだから言葉が出ない。

自分以外の人間がどれだけ苦しんでも気にならない人たち。

私は、

彼に会いたいと思った。

彼が私の唯一の処方箋だからだ。

他の人は守ってくれない。

力のある人は守ってくれない。

私の味方はまだ力がない。

私の味方で私を守る力を持っているのは彼だけだから。

前に彼はSNSのニュースのコメントしたところ1000件以上の批判が殺到し炎上したと笑っていた。

批判の10倍以上のイイねをもらったって。

賛成する人が多数でも、必ず批判する人がいる。

少数の批判に目を向けることも大事だけど、少数の批判で多数の賛成が無視されるのもおかしな話だと。

すべて多数決だと少数意見は無視され続けるからそれも問題だと。

この国では賛成の人は意見を出さず、批判する人が大きな声をあげるから歪んだ世界が出来上がるって。

批判はある日突然送り付けられ、突然終わり、また突然始まる。

これが続く。

彼は自分であることを名乗れる人間だ。

彼の言葉で、「男は誰についていくかで自分の価値が決まる。もしついていく人がいなければ自分の旗を掲げて生きるしかないでしょ」ってのがある。

男女差別って言われちゃうかな?

でも合ってると思うし、そんな彼が好きだ。

彼に会いたい。

彼の意見を聞きたい。

彼の世界で生きていたい。

彼と苦楽を共にしたい。

彼に守ってほしい。

その前に私が彼を守る。

この順番が意外と大事なことだと最近になってようやく分かった。

彼は私の薬箱。

私は彼の薬箱。

お互い自分では治せないものをお互いが治せる。

それは私たちの関係だからこそ成り立つものだから。

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