マラソンの練習の一環で山に登ります。子供を放置するわけにもいかないので、上のふたりを連れて初登山。
子連れで初登山。御在所編スタート!
まずは山へ
節約節約の生活なので、高速を使わず下道で。GWなので込み具合に不安。4時起きのつもりが寝れなかった。ほとんど眠れず3時には起きてた。ストレス?精神的に不安定かな?
そのおかげもあって、準備は万全。子供を起こして着替えさせて、温かいココアとパンを食べさせ出発。ナビでは2時間の道を1時間半で着いた。ほとんど混んでない。6時半には御在所に着いてしまった。2番目の娘はちょっと寝ながら、一番上はずっと起きてた。
久しぶりに来たからかなり変わってますね。昔ながらの道を通ったけど、山越えの道から入り込めるようになっていたんだね。あまり路駐せずに有料駐車場を使っているけど、頻繁に行くようになったら登山口に止めようかな。今回は6歳5歳の初登山の子供連れなので、ロープウェイで戻る可能性もあるから、山麓の駐車場です。
前までベンチと自動販売機が並んでいた場所がモンベルのお店になっていました。登山口にモンベルがあるってありがたい。何か忘れてきたら買っちゃいそうだよね。
登りは中登山道
御在所は道に迷いやすいので注意。子供には初めての登山なので、岩に書いてる〇印や矢印、ロープが張ってある場所は進入禁止であること教えました。吊り下げられたロープや打ち込んである鎖は使って上り下りすることも今回で学べたかな。
安全上、一番上を先頭に自分が真ん中、2番目が最後尾で歩いていたので一か所だけ道間違いをして、関係ない岩場を登ってしまいました。子供に注意を払って前を見てなかった。そして、子供に怒られる始末。
ロープウェイは9時開始。現在7時前。入り口でロープウェイのゴンドラが展示してある。新しいのと交換したみたい。ちゃんとメンテナンスしてるってことかな。ロープウェイの入り口に強風のため本日運行中止の看板が。昨日のものだと思ったが、本日も中止になると子供の体力によるので不安を抱えつつ出発。
登山口まで1300mほど。子供には登りで辛い。川を眺めて、廃墟をいくつか眺めて、ホテルを見てちょっと飽きつつなんとか入り口まで着いた。
入山届ですが、子供の前でもちゃんと書かないといけませんね。自分が書いていたら、後から来た人たちもちゃんと書いてた。やっぱりこういったマナーって向上しているのかもしれないね。登山口で記念写真。ふたりの娘は変顔。これ写真を載せたい。
中登山道は〇合目って表示がしっかりしているのでどれだけ登ったか分かりやすい。何年か前の国体のときに道を整備したみたいで、階段やロープが作り直されていたり増えていたと格段に登りやすくなっている。
子供たちが小さいからみんなが優しい。登山者は挨拶するのがふつうだけど、子供たちにはより優しい。追い抜く人たちが必ずと言っていいほど頑張ってねって声かけてくれる。
2番目は髪が可愛いって言われて照れてました。自分で切ってしまったから恥ずかしいんだよね。そして、けっこう言われるのが双子ですか?って。実際は年子。一年半ほど違うから一緒にあるいた人がやっぱり1つさでもかなり差がありますねって言ってました。一番上は活発で、2番目はおとなしいからかなり差があるよ。でも、双子に見えるんだね。本当の双子って一卵性はともかく、二卵性でも双子って言われるのかな?ちょっと気になる。
それ以外のもいろんなことを教えあって助け合い楽しみを分かち合っている。私は山登りを楽しむ派だけど、植物を楽しむ派の人たちもいて、2番目はお花好きだから、写真を撮っている人の横で花が咲いてるよって話したら、アカヤシオだよって教えてくれた。白い花はシロヤシオ。昨日のロープウェイが本数が減って、夕方に停止した話。
早朝グループは下山中に「8合目より上は凍ってたよ。かなり危険だから勇気ある撤退も」って安全の心配してくれました。山登りをする人たちはみんな仲間だ。こうやって助け合い支えあっている。
中登山道はロープウェイの真下を通るから楽しい。何度か休憩するときにロープウェイを見上げて休んだ。最初は止まっていたが9時に無事動き始めた。これで凍結がなければ登頂したいところです。
おばれ岩で2度目の休憩。水分補給とパンを一切れずつ。こうやって少しずつ休んで少しずつ栄養補給。自分の分もあげてるから、自分がきつくなる可能性はあるけど、この子たちは無事に歩かせないと。最悪一人は抱えて登る気でいます。おばれ岩の間に小さい仏像があるのを子供が見つけた。こういったことって体が小さかったり、好奇心があったりしないと気づかないから子供の特権だね。
順調に登って6合目のキレット。中登山道の難関の1つ。ここで休憩中に一緒になった人と仲良く?なった。子供が目立つのかな?自分も御嶽山が好きだから御嶽山の話した。そうそう御嶽山が見えて、あの山は何だろうねって話から始まった。
このキレットですが、登りの時に鎖につかまって降りることになります。一番上は大丈夫と言っていたが、2番目は怖いって。だよねぇ。落ちるといけないから自分が先行して下で支える形で降りていたけど、2番目が怖がったので仕方なく片手で抱えて、片手で鎖を持ち鎖を滑らす形で降りた。他の人にはすすめません。だって危険だもん。自由落下しながら鎖を握って少しずつ降りるってこと。
この後7合目で休憩したときは一番上が同い年の子に話しかけてた。子供って積極的だよね。たまたま同い年で島根から来たって。山が好きで家族で全国の山を登ってるって。いるよねぇ、こういう人。オレも変わらない。
凍結の噂の8合目ですが、ちゃんと?溶けてました。ところどころ凍ってたけど。ただ、溶けた氷が水になって道を伝うからすこし緩くなっていたかな。で、崖と鎖があるんだけど、道が細くてすれ違えないの。どうやったら安全か分からないから、一番上を先頭に自分が真ん中、2番目をラストに進んでたら鎖場がちょっと難しくて一番上を支えながら少し進んで待たせて、2番目を迎えに行ってってやってました。
このとき、みんなが優しいの。
2番目を待たせているときに崖から落ちないように次の人が手を出してずっと見ててくれるの。2番目は自力では無理なのでまたしても片手で抱えて片手で鎖を握って進むのをみんなずっと待っててくれるの。「すみません」って言いながら進んでいると、「大丈夫ですよ。ゆっくりでいいです。」「お父さん大変だなぁ」って。ほんと優しい。ただ、このとき手に限界が来たのか手首捻った。
無事に山の中を抜けて富士見岩で景色楽しみました。このときも子供だけでも写真を撮ろうとしてたら、撮りますよって言ってもらえて3人で記念写真。
登ってみた感想としては上の子は自力で登り切れる。2番目はきつい。体の大きさ的に登れない場所があって何度も持ち上げて登らせてました。
山頂周辺散策
ロープウェイ山上公園駅
まず見えてくれるがロープウェイの下車駅。見晴らしが良いし、レストランが公園横から移動してロープウェイの真横に来ました。大パノラマで食事できます。子供たちの初登山に御在所を選んだ理由に、ロープウェイがあることと売店、トイレ等困らないからです。
公園駅を過ぎて歩いていると山上公園駅から山頂までのリフトが見えます。上の子が子供が乗りたいって。まぁそうなりますよね。2番目は怖いって。よしよし。これに乗るとお金がないからロープウェイに乗れなくなるよって説明して歩く。公園には雪がまだ残ってました。冬場は子供がそりで遊べるようになっているのと、樹氷や氷のオブジェが出現します。
日本カモシカセンター(現在は御在所自然センター)
で、公園の近くに建物があって日本カモシカセンターの名残。展示室みたいになってます。リフトもここで途中下車できるようになっていて、なぜかというと公園で遊ぶためではなく昔ここはカモシカだけを展示していた施設(動物園と呼ぶには小さい。)だから学生の頃に何度か来たよ。今でも池みたいなところを木の道が囲っているけどそこでカモシカが飼育されていたんだよ。日本でも唯一の珍しい場所だった。歩くと当時のことを思い出すからこの道を歩いちゃう。(ここの隣にレストランアゼリアがありました。)
山頂
御在所自然センターを過ぎると原っぱを歩くか、舗装された道を歩くかして山頂に到達です。御在所の山頂は一等三角点です。どでかく表示されているから誰でもわかります。目の前にベンチがふたつあるけど、ベンチより記念撮影用にみんな使ってますね。山頂がちょうど三重県と滋賀県の県境になっていて看板が出ているからとりあえず県境をまたいでみました。
山頂はベンチもたくさんあるし、芝生に寝転んでも良いし、休める場所はいくらでもある。トイレもあるので便利です。ここでひと休み。上の子がどうしてもリフトが気になるらしく値段見てきてって。見るだけ見てやめるように説得。大人も子供もひとり300円。抱っこ等では乗れず、4歳以上はひとりで乗る。2番目は5歳だけど、怖いって言うからやめようよ。上の子だけ先に行かせるわけにもいかないし。
望湖台
山頂から少し下って少し登る感じ。琵琶湖が見えます。鈴鹿山脈と琵琶湖を合わせてみる、見晴らしの良い場所。岩場になるのであんまり行き過ぎると怖いよ。下を見下ろすと怖い。
ここも思い出の土地。素敵な女性と出会ったわけではなくシカと出会った。だいぶ前だけど、ほとんど人がいないときに登って、ひとり望湖台までの道を歩いていたら目の前に野生のシカがいた。ちょっと怖かったけど、引き返すのもなんだしどうしていいか分からず互いに見つめあっていた。しかも行く手を阻むように道の真ん中にたたずんでいるんだもん。シカの方が先に動いてくれたから事なきをえたけど、山の中でクマに会ったらってよく聞くけど、シカに会ったらってあまり聞かないからどうしていいか分からなかった。
長者池
ここには期待をして来たけど空振り。
望湖台から山頂に戻って、今度は御嶽大権現に向かいけっこう下ります。途中にある長者池ですが、祠があるから行ったわけではなく、前はねポンプ式の水道?があったの。子供がトトロを見てると出てくるから、まだあるかな?って来て見た。きれいに整備されててなかった。前の薄暗い?涼しい雰囲気が好きだったのに。古くなって壊してしまったのかな?子供たちも「壊れちゃったんじゃない?」って。古いものは壊れるから仕方ないかな。御在所は登るけど、ここまでは滅多に来ないからだいぶ変わってしまった。
御嶽大権現
長者池から登り切って到着。手を合わせてお参り。武平峠がはっきり見えて景色は良いよ。
ここで上の子がトイレ行きたいって。トイレはあるはずなのに、男用は扉が開いたけど、隣のトイレは鍵がかかっている。なぜじゃ?仕方なく慌てて戻る。山頂か自然センターか。ふたりとも疲れたのか歩けなくなってしまってひとりひとり抱えながら交互に運ぶ。途中で鶯の泣き声が聞こえて、見えるかなって話していたら気を取り直して歩いてくれた。ふたりを運ぶってきつすぎですよ。
戻ろうとしたら
自然センターでトイレを済ませたら、今度はやっぱりリフト乗りたいって。ロープウェイに乗れないよって言ったら、歩くってさ。ここから仕方なく山頂まで戻りリフト。上の子は楽しんでいます。2番目は怖がるのを乗せて、しっかり棒につかまっていなさいって。慣れてきたら普通だった。降りた後で怖かったって。自然センターに向かって一度下がってからまた上がるから楽しいし見晴らしは良いよ。天気が良いと本当に気持ち良い。
どのみちで帰るかって話になってきた道を戻るか別の道にするか。自分の中では鎖場がきついと感じていて、上の子は来た道、2番目は別ルートを希望。一ノ谷で帰りますか?
山上公園駅から自然センターに戻るとシャボン玉作りやっていました。1回500円。じゃあやらないよ。子供たちがシャボン玉を追いかけて割って遊んでます。この日は風が強く上の子はどんどんシャボン玉を触るけど、2番目は風の速さに追いつけず、上の子に譲るように言っても聞かず、あまりに触れないので大泣きしてしまった。と言うことで、抱っこして下山。
下りは一ノ谷新道(中級者向け)
タイトルに中級者向けと書きましたが中級者向けです。いつも使っているからか、子供抱えてたからか、下山用の看板には表示されていないのか降りるときに気づかなかった。
2番目を抱えて下山を始めてきついなぁって思ってた。木の根っこや枝がいっぱい飛び出ているし、足場悪って。2番目をなだめて歩かせたけど、大人だと気づかないけど子供には無理だなぁ。体の大きさ的に降りられない場所いっぱいあるじゃん。上の子がなんとか自力で下山しているのが頼もしい。両サイドが崖で砂地みたいに足場がさらさらしてる場所が何か所もあるから子連れにはおすすめできない。
木の根っこに助けられるたびにありがとうってお礼をいっている娘たちは素晴らしい。こういう気持ちを育てたいね。
中登山道がロープウェイの下を歩く道なら、一ノ谷はロープウェイを横目に並走する道。中登山道は何度も日差しを浴びて明るいけど、一ノ谷は完全に森の中。で、表示もほとんどない。
一ノ谷は鎖やロープが少ない代わりに木や岩で体を支える歩き方になる。軍手もってこれば良かった。
見晴らし岩のところで”一ノ谷新道(中級者向け)”って表示をみても、見晴らし岩までは中級者だから行けないねって話してた。
どんどん追い抜かれて、みんなに応援されて、初登山ですって言ったら、「ワイルドすぎますね」って。オレもそう思う。最後に登山口が見えるころには「あそこまでだから」って応援してくれた。そして、2番目が力尽きた。ここから抱っこで下山です。最後の最後で疲れ切った足に鞭を打ちます。重さが増えると踏み込む足の負担が半端ない。体壊れそう。
無事登山口まで出て、駐車場までの1300mを戻ります。2番目は抱っこで寝てます。上の子が限界きたら帰れませんね。最後まで歩いてくれた上の子に感謝。
補足ですが、一ノ谷新道は気に巻いてあるテープやペンキを目印に歩きます。これを知らないと歩けない。今回は子供たちに山の歩き方を教えれました。
そうそう、登山口の看板見てやっと一ノ谷新道は中級者向けだって気づいたよ。初登山の子供が歩く場所ではないね。上の子が歩ききったのがいかにすごいか。自分が経験者だから良いけど、素人が子連れで入ると危険です。
帰宅
当たり前と言えば当たり前ですが、子供たち車で爆睡。6時半登り始め16時下り終わり。休憩時間を抜いても8時間は歩いていた。この子たち強いわ。
上の子はまた来たいって。次は伊吹山登って。他の登山者を見てストックが欲しいって。御在所は夏に来て登って降りて川で遊ぶって。どんな野生児だ?
2番目は楽しかったって。次はいかないって。御在所は川で遊ぶって。きっと歩き疲れたんだね。嫌いにならなくて良かった。歩けなくなったらまた抱っこで歩くからまた連れて行きたい。
お疲れさま。読んでくれた人、山は楽しいよ。一緒に登ろう!教えますよ。
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