出発まで
御嶽山は私が両手の指の数では収まらない山々を登った中で一番好きな山です。
2014年9月27日11時52分
私にとっても衝撃的なニュースでした。
登山者はみな仲間であり、お互い助け合う関係です。
2014年何度も登ろうと計画し予定が合わず今週こそは来週こそはと思っていた矢先の噴火でした。
あの瞬間、自分がその場にいてもおかしくなかったと今でも思います。
噴火により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
あれから約5年。御嶽山に今一度訪れることができることに感謝します。
山を愛する人はみな仲間です。
これなーんだ?
さてこの機械はなんでしょう?
(アドレス移転したら画像が消えました。ごめんなさい)
練習も兼ねて
トライアスロンの練習がなかなかできない中で子育てもあり、子供を任せっきりにしない練習ということで子連れ登山をしています。
伊良湖に向けてスイム、バイク、ランとやることが多いけど、やれてないことも多いけど、足腰を鍛えるつもりで登ります。
今日も子供抱えて登っちゃうよ!
駐車場まで
前日に公園で水遊び、夜も夏休みのせいか遅かった子供たち。
疲労で寝付けない私。
4時に目覚ましで意識を戻すが体が重くて動かず。時間を変えて寝直そうかと悩む。トレーニングと子供の気持ちを考え無理やり起きる。
とりあえずご飯を食べ体が動くか確認しながら準備。子供の上ふたりを起こし着替えさせ出発。
頭痛いし、気持ち悪いし大丈夫か?
子供も万全ではなく中津川から19号で北上すると気持ち悪いって。一度コンビニで休憩。
御握りを買い込んで出発。
19号からそれて山道になったところでふたりして気持ち悪いって。なんと俺も気持ち悪くなってた。
2番目が途中で吐いたので滝みたいなところで休憩。
今回の失敗は寒かったこと。俺はタンクトップ一枚で着替えもなし。山の朝は寒い。
300mほど登ると滝があるって。行って見たいけどここで登ったらあとがきつい。一泊予定の時にゆっくり見ようかな。
田ノ原のスキー場のくねくねでまたしても酔ったみたいで休憩。なかなか着かない。
最後は我慢してもらって田ノ原駐車場に到着。
ちなみにガソリンも底をつきそうなのに、朝はガソリンスタンドが全滅でした。
休憩してからの出発
御嶽山は標高が高いので休憩して体を慣らします。
田ノ原は7合目。
ここで新事発覚。田ノ原からは9合目避難小屋までで頂上に行くには黒沢ルートだと案内があります。
頂上まで行くつもりだったのであちゃーです。
そのせいかガラガラです。黒沢の方はいっぱいだって。
御嶽山は信仰の山なので出発点に鳥居があります。途中にもうひとつ、最後に山頂にあります。
お辞儀をして入って社務所の横を通過します。
(山頂まで行かない人に駐車場から平坦な道で参拝するところがあります。山道ではないよ。)
参拝所を通過して少し登るとあかっぱげ。
この辺りから登りになります。
夏の自由研究
うんと今回の目的は自由研究です。
小学校の宿題って自由研究ないの?絶対あると思って考えていたので残念。リアル自由研究です。どこにも提出しない。
雲の高さを測ろうが目的です。
何もしっかりしたことはできなかったけど、駐車場ですでに雲の上。でも、上にも雲があり、横にも雲があり。
山の谷間から雲が山の斜面を駆け上がる光景を見れた。
雲に包まれると涼しい。(気温が下がる)
いろいろ感じてくれるといいなぁ。
次は万年雪がいつ解けるのか?山にしみ込んだ水が湧き出るまで?森林限界はどこを境目にするのか?など面白いこと調べられそう。
あ?俺が楽しんでますね。
登り
御嶽山は山頂に近づくほど傾斜がきつくなるので登りは徐々にきつくなります。
登りに入ってから2番目をほぼ抱っこで登っているのできついです。
それでも八合目石室、富士見石、一口水を見て楽しみ。9合目避難小屋へ!
森林限界を超えるまで休憩できなかった。常に蜂が寄ってきて、休むと近寄るの繰り返し。
森林限界を越えると風が涼しく、横になって休めます。
今回は上の子も苦しかったのか、高山病の手前まで来てました。数メートル歩くと息が上がってハアハアしちゃう。
最後は2番目を抱っこして登り、リュックと2番目を置いて戻り、一番上を抱っこして登ると言う最終手段に手を出しました。
9合目避難小屋に着いたときには、先に登っていた人たちが2番目にお茶を飲ませ、おにぎりを食べさせ見てくれていました。
上の子と着いたときには温かく迎えてくれて良かった。
山頂まで行きたかったけど、たぶん厳しかった。抱っこは厳しい。
ちなみに9合目避難小屋から突破しないように見張り小屋があります。無理やり突破しないように!
9合目避難小屋にて
しばし景色を楽しみ。
息を整え、おにぎりを子供と半分に分け。
涼しみながら休憩。
子供がふたりでじゃれてるのを見て元気だねって。2番目はほぼ抱っこだから元気だよ。
外国の方も登って来て。
「どこの国の人ですか?」
「フランスよ。日本の方?」
「そうだよ!日本人。」
「○○?」
聞き取れなかった。もう一度言い直してくれて
「どこの市から来たの?」
「名古屋市です。」
と言う会話を英語でしました。フランス語で話せれたらいいのにね。なんか日本人じゃなくても話しかけてしまうのは山の力か俺の性格か。
みんな優しい。
しばし休憩しているときにみんなとしゃべった。
(いびがわマラソンの帽子をかぶっていたので、今年フルをエントリーしたって人とマラソン話)
下山の時に見張りの人が飴をやまほどくれた。
下りるときにたまたま一緒になって子供たちをずっと見ていてくれた。
山道が終わるまでずっと。
俺は2番目を抱っこして、一番上と一緒に歩いてくれた。
ぎりぎりの水分しかないのを見て何度も水をくれようとしたし、子供たちにお茶を飲ませてくれた。
2番目を抱っこする俺に何度も荷物持つよとか変わろうかと声をかけてくれた。
落ちているペットボトルを拾い、山を汚されると怒れてくるって言ってた。
俺も抱っこしていなかったら拾ってた。
最後は俺の足に限界がきて2番目を歩かせたら一緒に歩いてくれた。
後ろから見ると両太ももプルプル震えてたって。
もう大丈夫ってことであかっぱげから先に行ってもらって、最後の平坦な道は自分たちで歩いたけどふたりともバテバテですっごい時間がかかった。
そしたら駐車場でうちらが来るのを待ってた。ちゃんと戻ってくるのを見届けてくれたんだね。
こどもふたりがトイレでケンカして中々出て来なかったら、お仲間が見てきますって面倒みてくれた。
御嶽山がホームグラウンドなんだって。
御嶽山が好きだって言ったから仲間だと思ってくれたんだね。
山の仲間って初対面でもここまで優しいんだよ。
帰路
もうひとつ優しさが。
ガソリンがなくなってきて最初のガソリンスタンドが開いていてすぐに入った。
子供たちに話しかけてくれて、登ったよって言ったらすごいねって。
それで、トマト3個くれた。
野菜嫌いの俺が水分不足で瑞々しいトマトにかじりついた。
これが美味しい。トマトの水分に助けられると思わなかった。
この後は山道に子供が酔い、お盆の渋滞につかまり大変でした。
子供とアイスを食べて、次は山頂まで行きたいねって。
次回は山頂小屋で一泊です。
一緒に行く人この指とーまれ!
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