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恋愛小説

未来のうてな

ハートの花びら 恋愛小説
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はじめに

2020年あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

今年も資格試験とスポーツ(トライアスロンとマラソン)に明け暮れる一年になりそうです。剣詩舞が増えるのでより忙しいかもしれません。

そんな中で数少ない投稿になるであろう恋愛小説を令和2年の最初に書き始めたいと思います。

書き足す形式で行うので、ちょくちょく更新をチェックしてください。

良い恋愛をしたいですね。とにかく勉強と育児に時間をとられています。

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プロローグ

丘陵地を登ると市内が見渡せた。

彼がこの地が好きなんだと言った気持ちが分かるような気がする。

見下ろすと観光地として栄えている東側と生活として作られている西側の両方が見渡せる。遠くに山々が見えてこの土地が山に囲まれた土地だと言うことが分かった。

「ここ100kmも走るの?さすがにすげーわ。」

「100kmってどのくらいあるの?」

「向かうに見える山を越えて、ぐるりと一周するくらい。」

「???そんなに走れるものなの?」

「走れるも何もそういうコースだから。古い町並みを通って、隣のスキー場まで走って、そこが第2関門。まだ40kmくらいの地点だよ。あの山の向こうくらいがそのスキー場。」

そう言って彼は遠くの山を指さした。

彼の趣味に付き合うのはこれが初めてだった。一緒に泊まるのも今日が初めてになる。

彼は走るコースを見ていたかもしれないが、私はこの場所から私たちの未来を見ていた。

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出発

今日から彼とのお泊りデート。

彼のマラソンに付き合うことになっている。お泊りは初めてなので、少し期待と緊張をして準備を始めた。

泊まりになるってことは夜も一緒に過ごすってことだ。当たり前だがそれだけでいつもと違った緊張感がある。

普段部屋で一緒に過ごしている延長になるのか?何も気にしなくていいのか?

いつもふたりでいるときは頬を寄せてくる。きっとそれが彼の愛情表現なのだと思う。愛情表現は人それぞれだけど、彼の表現方法は分かりやすい。いつも彼が近くにいるのを私は嬉しく思っている。それはきっとお互いが好きだからに他ならない。

近くにいるから好きになったのか、好きになったから近くにいるのか。

好きだから彼に尽くしたくなる。彼も私に尽くしてくれる。それを知ったのはだいぶ後になってからだが。

恋の始まりはお互い分かりやすかった。自然と話す回数が増えていった。気づくとお互いの目が合っている。相手を知りたい気持ちが強いのか、何気ない会話の中で相手の好みを聞いていた。

良く行く場所、好きな食べ物、よく聞く曲、好きな人の好み、デートで行きたい場所。

お互いが相手を知りたい気持ちからきっと互いに好きであることに感づいていた。何回か友達を交えて会っていたが、ふたりで出かけたのをきっかけに恋が始まった。いや、恋は始まっていた。お付き合いが始まったのだ。

いつもの頬に触れ、抱きしめ、唇を合わせる関係を今夜は越えてしまうのか。それともいつも変わらず、ただ抱きしめ合って眠るのか。

彼の参加するマラソンは5時スタートなので3時には起きて3時半には先に出てしまうので夜はものすごく早く寝ることを宣言されている。そう考えると、手を繋いで寝るだけなのかもしれない。

期待が半分。後の半分はなんだろう?優しさかな?

彼との思い出の場所は海だ。彼にとって海は特別らしい。私は海に行くと彼を思い出す。まだ行ったことがないのに。

今回は山だ。山から見える風景も、海辺で見る風景もどちらにも彼を感じる。山と言っても観光地は平坦なので、そんな服装には気をつけなくても良いのかな?そんなことを考えながら荷物を作っていく。

(続く)

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