スポンサーリンク
ウルトラマラソンに挑戦

高山ウルトラマラソン2023 失意の結果報告

飛騨高山 ウルトラマラソンに挑戦
スポンサーリンク

大会までの1週間

しっかり休養

大会直前の週末は天気が悪く、走り切れなかったので軽く水曜にしめを。5~10ほどダッシュでした。

それ以外は完全休養に徹して大会に向けての調整をしました。

気になる点は足の甲の腱鞘炎が治まらないこと。日常生活でも足は使うので腱鞘炎は一度なると完治は難しいですね。ロングジョグのタイミングをミスったかな?と思いました。

もう一つの懸念は一番下の子がせき込んでいること。結局、熱はないものの1日休んだので家で付き添い。咳以外の症状はないし、寒暖の差が激しい時期なので仕方がない。そして私も週末に近づくにつれて頭痛が。

コンディション調整

ウォーターローディング、カーボローディングなどできることはやろうと決めて、金曜から実施。経口補水液のゼリータイプを1日1個飲みました。飲み物をすべて水にして、体に水分を貯め込みます。コーヒー・紅茶を飲まないはもう何年も前から大会前はそうしていましたが、お茶も外したのは初めてです。それだけ今大会への意気込みはあったと言うこと。

食事もうどんや白米、お餅などを中心にグリコーゲンを貯めていきます。お腹の調子も整えて。

最高のホテル

大会前日は前日泊のため高山に宿泊します。下道でのんびり4時間ほど。高速を使おうか一瞬迷いましたが、まぁ前日受付もないしのんびりで良いかなぁって。

高山まできて美味しいものを食べれない悲しさはあります。高山ラーメン食べたかった。いつもなら楽しむところだけど、絶対完走したいので、おうどんに。そして唯一の楽しみはお団子。これは美味しくいただきました。陣屋前は定番だね。

早めの入浴。早めの就寝。

そうそう、宿泊したホテルは最高でした。まだできて新しいみたいです。

”Hotel and Spa Gift TAKAYAMA”(岐阜県高山市天満町6-22)

場所は駅前(東口)のファミリーマートの横を少し入ったところにあります。きれいだし、大浴場も素敵だし、部屋がわりと広いです。ベッドがあると歩くスペース以外にほとんどない部屋って多いけど、入ってすぐのスペースが広くて使いやすかったです。部屋からの景色は位置のよるのかも知れませんが、大浴場の待合?(左右に男女別になっていてその間のくつろげる場所)部分が暖炉っぽくて開放感があって居心地よさそうなんです。別の機会に旅行で来て泊まりたい。

異変

17時には夕食を食べ、19時に就寝。でも、寝付けない。

緊張で寝付けない可能性もありますが、子どもがせき込んでいたので、そのせいか金曜は私も20時に寝てしまい、9時間半ほど寝ました。体が知らない間に疲れていたのかも。

それも理由のひとつかも知れません。逆に疲れが取れて眠れないだけなら横になって休だけでも効果があるので、そう信じて寝ようとしました。

しかし、足が痛い。これが厄介でいままで1週間休むと回復してくるはずなのに、今回は痛みが転々と場所を変えていくのです。最初は甲の腱鞘炎だと思っていたのに、臀部が攣るように痛くなって、急に太腿が痛み始めて、脹脛、前日の最後はアキレス腱付近が一晩中痛かったです。この痛みで寝れないのもありました。

全然眠れず、たぶん数時間ほど寝ただけになりました。3時起床予定が2時半には目が覚めてしまい、そのまま準備をして出発。

この異変が失意の結果へと誘います。

スポンサーリンク

大会結果

スタートまで

早めに移動したので、バスも余裕です。一応プチ情報ですが、高山ウルトラマラソンの駐車はバスに行く途中に道を通らずに法面を下りると側溝の蓋がないので落ちてケガします。だって真っ暗なんだもん。意外とやられます。

車でゆっくり準備して確認。雨なので、撥水効果が高いウェアにします。防寒?防水?ちょっと悩みながら選択。少し休憩。でもあまりゆっくりせずバスに乗ります。

会場まではすぐです。着くとすでの多くの人がいて、体育館の観覧席でしばし休憩。周りもストレッチしている人や準備している人でいっぱいです。

朝起きて、何か食べたいけれどお腹が空かないし、受けつけないので食べませんでした。手持ちのOS-1ゼリーを半分ほどで水分補給です。

スタート

第1グループのスタートは体育館で聞き、その後に移動。すでに雨が降り始めていて待ち時間が寒い。ちょと失敗したか?と疑問に思うも、全体的にカッパ派とカッパ着ない派半々くらい。この辺りの選択は難しい。個人的に走れるつもりだったから走ってた遺恨を上げれば行けるかな?くらいの気持ちでした。

そしてスタート。ついに走り出します。

5kmごとの表示でタイムを確認。まずは古い町並みを抜けて5km地点で35分。1km7分ペースで順調。このペースを維持できるかがポイントになります。これで40kmまで引っ張れれば勝機ありです。

ペースを上げずに維持して、とにかく序盤は無理をしないを徹底します。100kmは長丁場だからね。緩やかな登りが続く10kmまでも1km7分ペース。ペースも落ちないし苦しくないからこのまま行けるのではと錯覚。

15km地点までは1km8分ペース。美女高原に向けての登りなので仕方がないです。ここでも無理せず心拍数もあまり上がらないように抑えて走ります。

美女高原を越えて20km地点。ここまでも1km8分ペース。ここまで下りだったのでもう少し巻きたいところでしたが8分ペースなら問題なし。30km地点まで緩い登りが続くのでここからが耐えどころ。

ここで急転。右足の膝が痛み始めた。なんで?練習中でも20kmで痛み始めるなんてなかったよ。しかも今回ペースも抑えているのに。なんで?なんで?

そうこうするうちに走れなくなりました。右足膝が歩くだけでも痛む。歩きながら時折引きずる。このままでは走れない。そして体が冷える。寒い。

第1関門道の駅ひだ朝日村に到着。もうリタイアしたいと思いました。でも、ここまで歩いてもトータル1km8分ペース内で来れているので、ここで諦めるのは勿体なさすぎる。でも、この後走れる見込みがないのも事実。

このとき、ただ茫然としていました。何なのためのトレーニングだったのか、参加費払って、宿泊費払って、トレーニング繰り返して、この日のためにやってきたのに。

今日はゴールしたい、できなくても第5関門、第4関門を突破する。最後まで諦めないって決めてきたのに、まだ、26.6km。何やっているの?

もう、高山ウルトラマラソンは諦めよう。さみしい。食中りで脱水症状起こして走った昨年より走れないってなんで?もうずっと、ねんで?どうして?心の中はこれの繰り返し。

ゴールできない、走れない。もう分かり切ったことなのに、絶対この後苦しい思いをすることは分かっていたのに、リタイアできずに歩き出します。

今年は、楽しさより苦しさが何倍も勝った。今までもマラソンをやっていて苦しい事は何度もあった。でも、苦しさより楽しさや達成感の方が勝った。完走できなくても悔しくてリベンジしたくなった。今年、初めて心が折れた。もうやりたくないって。

ここからはただ辛いだけの時間が過ぎていた。雨も強まり、走れなくなった私には寒さが耐えられなくなってきた。この日は撥水重視のウェアでしたが、それでも水が絞れるくらいには染みていた。首に巻いたタオルで何度も腕を拭き寒さを凌ごうとした。

走れる予定の服装が裏目に出た。走れなくなったらそれは即リスクに変わると言うこと。

30km到達段階で20km地点からの10km区間のペースが1km9分に落ちていた。もう軽く走るのも厳しくなってきた。

雨が降りしきる、前が霧のように真っ白な雨だった。コース最高地点に向けて歩く。時々身震いするくらい寒くなってきた。35km地点でリタイアしたいと思った。でも、関門地点までは自力で移動することができると言うのが参加条件なのでとりあえず歩く。時々しゃがみ込みたくなってどこかにうずくまりたくなって、ひたすら気持ちを奮い立たせて歩いた。

コース最高地点を越え40km地点に着く。30km地点からのペースが1km11分を越えていた。流石に完全に歩いてしまった。一歩も走れなかった。ここからリタイアするために走ろうとした。もちろん走れないので全力で腕を振るだけ。それでも少しだけ寒さが和らいだ。このままだと寒さで倒れる。少しでも発熱しないとヤバい。そう思って必死に腕を振り続けた。

フルマラソン地点(42.195km)に差し掛かるとき、救護車が横を通り声をかけられた。

救「大丈夫ですか?」

私「もうダメなので、次の関門でリタイアします」

救「乗っていきますか?」

私「関門までは自力で行くしかないのですよね?」

救「関門まで連れて行けます」

ここでリタイアです。このままだと体を壊す。寒さで。

私の2023年の高山ウルトラマラソンの挑戦はあっという間に終わってしまった。

悔しいとかではなく、ただただ悲しく、虚しい気持ちだった。

最初に挑戦したときの第4関門を越えられなかった悔しさ。昨年の食中りから脱水症状になっても走り続けた粘り。今年は何もなかった。ただ、体力的には余裕で、息も上がらず、ペースを抑えてすらいたのに、なぜ?ただなぜ?と言う疑問だけを抱えて会場までバスで運ばれました。

スポンサーリンク

来年以降どうするか?

やめる理由

もうね、やめようと思った。ずっとそう思って歩き続けた。こんなに虚しくてさみしくて辛くて苦しいのは終わりにしよう。

勿体ない。練習・大会に費やした時間も、参加費も宿泊費も。

せめてしばらく参加をやめようと。フルマラソンより短くて泊を伴わないものだけにしようと。

1 ゴールできないのにチャレンジし続けることに心が折れた

2 費用と時間の浪費に感じた

3 楽しめなかった。ただただ辛かった。

4 育児や家事に時間を取られ思うようにトレーニングできない

3の楽しめなかったのは大きいな。少しエンジョイしたい。今年のトライアスロンを終えたら大会は当分中止してトレーニングではなくて楽しく走りたい。ジョグもバイクもスイムも。何かに向かっていくのではなく、楽しみたい。そして山に登りたい。

4は現実的な理由。練習したくても子どもが「一緒に行く」って言うのを振り切ってまで練習できない。1週間前の登山もひとりで行ってハイペースで登りたかった。でも、一緒に行くって言われたら断れないよ。だって、自分の子どもだもん。

下の子が休んで咳き込んでいれば一緒に隣にいてあげるよ。寝かして走りに出るなんてできないよ。子どもを放ってはおけない。いつも隣で寝たがって、寝るときは腕を捕まえて「大好き」って言ってくれる可愛い子をほかってはおけないよ。そうやって言ってくれるのも今だけだし、それに子育てしたのか、養育費だけ稼いだのかでは違うよ。私は子育てしてるんだよ。

そんなわけで、しばらくやめます。

やめない理由

もう、やめるつもりで帰宅した。

1 子どもが走れると思っていた。

2 雨のち晴れ Mr.Children

帰るために駐車場でとにかく着替えて体温確保。これをしないと危険だった。

着替えて家に電話した。すぐに子どもが出て”ダメだった”と伝えると、「雨で中止になった?」と。そうか、私が走れないと言うことは想定していないんだ。走ってくると思ってたんだ。

なんか裏切ってしまったような気がした。

まだ、お昼過ぎ。本当なら第3関門を越えて足掻いているところのはず。

やっぱりさみしい。

「もうそろそろ50kmだと思ってた」

速報を見てくれていたらしい。ネットで名前検索ができて、ずっとどこ走っているか気にしてくれていたらしい。10km、20kmと走って30kmくらいからペースが落ちて、40kmまで表示がされていたって。だから、そろそろ50kmかな?って話していたところに私から電話が来たって。

そうか気にしてくれていたんだ。ひとりで走ってたわけじゃないんだって。

ちょっと嬉しくなって。車で帰宅。走っている最中も本当なら今頃とか、完走できなくてもここまでは行けたのかとかずっと悩んでいた。

私の声を聞いて「元気そうだね」って言われたのも大きい。だって体力的にも何も問題なく、水分補給もうまくいってた。いつもみたいに終わった後のへとへと感や、水分が足りなくて飲み物を欲する感じもなかった。それだけにさみしい。悲しいよ。

帰りの車でラジオを聞いていた。

” もういいや もういいや
 疲れ果てちまった
 そう言って そう言って
 ここまで来たじゃないか
 今日は雨降りでも いつの日にか

 もうちょっと もうちょっと
 頑張ってみるから
 ねえもっと ねえもっと
 いい事があるかな
 イメージはいつでも
 雨のち晴れ いつの日にか 虹を渡ろう ”

そうだ、虹を渡ろう。いつだって、何度も挫けながら、何度も前を向きなおし、とにかく前へ前へ、一歩でも前へ、自分を振り立たせ立ち上がってきたじゃないか。

支えてくれる人がいてくれたらなぁ

見えない相手を心の支えに、もう一度、もう一度だけでも

原因の自己分析

とにかく今回は原因不明。

甲の腱鞘炎ならまだ分かる。膝の痛みは分からない。もちろん、踏み込みの強さや、坂の下りではなりやすいのは分かっている。

でも、それを見越してずっと練習してきたわけだし、だから山登りや坂のピストンやアップダウンを入れたコースで練習してきたんだもん。ロングジョグもやっているし、なんで20kmで膝が痛んだ?

いくつかの可能性を考えると

1 疲労が蓄積していたにも関わらず気づかなかった

人間って体の痛みを複数抱えても一番痛いところを感じやすいんだよね。だから、1週間の休養中に痛みがどんどん転移していったってこと。だから、気づかなっただけで最初から膝を痛めてたのかも。

2 ひと月前の変えたインソールを履きこなしてなった

一応、履きなれれないのは良くないのでひと月は履きましたが、やっぱり対応できなかったのかも。履き始めてすぐに臀部の筋肉が攣ったり腰痛を発症したりいろいろあったけど、今までクッション重視のインソールから、フォーム重視のインソールに変えて、足の負担軽減からフォーム持続を優先した結果、使う筋肉に差がでて体に不具合がでたのかも。

ひと月が短かったってこともあり得ます。インソールは半年くらい前から変えないといけないのかなぁ?

3 雨用のウェア選択が間違っていた

体の冷えを避けたりした方が良かった可能性と、水を極力流したいので体にフィットするものを選んだんだけど、これが締め付けすぎたのかも。普段は雨だと走らないので緩いウェアの方が好きなんだよね。だから、緩いものしか着ないの。急に大会で体にフィットするものを使ったから締め付けが血行不良につながった可能性もあります。

とりあえずこの先どうするか決めかねていますが、今年のトライアスロンまでは頑張る。インソールはここから履きならす。

恥ずかしながら書いたのは、読んでくれている人がいることと、私の失敗を参考にして欲しいから。ランナーやトライアスリートはみんな仲間だもん。

コメント

タイトルとURLをコピーしました