今回は本当にメモだなって思います。
これだけオチのない話を書くのも珍しいです。
この“恋のメモ”はいずれ小説書くときのネタを集めるために書いているので、一応読み終わった時にしっくりくるように書こうと思いつつ、まったくだらだらと書いてしまうときもあります。
今回は書き始めてから途中に時間が空いてしまった。朝起きて閃いたものが夜には消えていたパターンです。
こんなこともあるんだなとご理解ください。
これを初めて読んだ人は過去の恋のメモまたは恋愛小説を読んでください。もう少しまともです。
というわけで今回はごめんなさい。
夢の中の恋人
もう恋なんてしないなんて・・・
恋をしたいと思う。
新しい恋と言う意味ではない。
恋は心地良い。
異性と話すのは緊張する。今も昔も変わらない。
これからもそうだと思う。
少し話せるくらいに仲良くなると落ち着く。
緊張が解けて話しやすくなると気になる。
だからと言って深い仲を望んでいるわけではない。
計画的に恋をする性格ではない。
恋に引き込まれるのをずっと待つタイプ。
今日は彼女の夢を見た。
特に意識していない。急に夢に出てくるのだ。
もう何年も会っていない。毎日思いを馳せるわけでもない。
それのなに時々夢に出てくる。
夢の中での関係はまちまち。
昨夜はお互い別のグループでたまたま同じ場所に居合わせただけだ。
それでも少しだけ会話をする関係。
自分は自分のグループで駅に向かい彼女と別れた。
一緒に来ないかなぁと期待したところで夢から覚めた。
彼女以外でも良いはずなのに、夢に出てくるのは彼女だけ。
その理由が自分でも知りたい。
可愛いと思う人や好きだと感じる人は他にもいるはずなのに。
好きの種類が違うのか。
それとも特別な思いなのか。
なぜ彼女なのか。その問題の答えはきっと分からないまま。
また普通の生活が過ぎていく。特に彼女を意識することもない。
でも、きっと急に夢で逢うことになる。
その予感は外れない。
不忍の恋
秘密の恋
私の親友には彼がいる。
同じクラスで付き合っている。だが、それは公にはしていない。
「相変わらずこっそり付き合ってるね。」
「まあね。学校では話さないようにしている。」
「別にばれても良いんじゃない。悪いことしてるわけでもあるまいし。」
「面倒臭い。周りに気を使うし。」
「そんなものかな?」
「そんなもの。周りに気を使うし、周りも気を使う。席替えとか面倒だよ。特に同じクラスだからさ。」
「席替えくらいで気を使ったら疲れちゃうね。」
「付き合ったら付き合ったで冷やかされるし、喧嘩したり別れたらそれはそれで反応がね。」
私はよくわからなかった。
受験でもそうだけど、この国の人ってちょっとおかしいのでは?と思うことが多々ある。
他の人が羨ましがったり妬んだりするから、付き合っても言わない、受験に合格しても周りには秘密。大人の世界では子供ができても産めない人もいるからって気を使うらしい。
それを気遣いと呼んでいるこの国はばかばかしいと思う。ひとりひとりが大人になれない。
そのくせ、頑張ったことには評価するのに、結果には評価しない。頑張ると結果に関わらずに誉める習慣があるのに、結果を残しても努力していないと酷評する。
本当に意味が分からない。
そう思うのは彼の影響かなと思う。
「ふと思ったんだけど、違う学校だったら周りに言うの?大学に行ったらとか?」
「わかんないんだよねぇ。ここまで隠していると良く分からなくなる。」
そう聞いたら最初から隠さない方が良いなと思った。
不忍の恋
私と彼は付き合っている。
彼との恋は公表していない。
でも、隠してもいない。
この微妙な感覚が気持ち良い。
お出掛けはいつも少し離れた場所に行く。近場で知った人に会いたくない。かと言って隠しているわけでもない。
それに元々彼の好みも変わっているから。
彼はこれから売れていく人を見つけるのが得意で、売れる前にファンになっている。でも、売れてしまうと途端に興味をなくす。と言うか売れると大抵は変わってしまうらしい。
彼のお出かけのチョイスが、お寺・池・城・駅・山・海と言ったところだから、人知れずになってしまう。それでもわざと隠しているわけではないから堂々とふたりで会えるのが楽しい。誰にも会わないし。
彼が変わりものってのも案外良いのかもしれない。
そういう私も変わりものだから。
次はどこへ連れていってもらおうかな?
たどり着いたあなたへ
ここにたどり着いてくれてありがとう。
時々見てくれているのが嬉しいです。
あなたを好きになってから、あなたを好きだと気づいてから、
あなたが好きでいてくれたら嬉しいなといつも思っています。
ここにどうやってたどり着いたのか?
私に興味を持って、興味を失わずにいてくれたからかな?
ずっと前から気づいていたのかな?
今はふたりで過ごす時間が欲しいです。
まずは、
ランチでも、ティータイムでも、
どこかのカフェでも、公園のベンチでも、
ふたりで話す時間が欲しいな。
これからどうなりたいとかあまり想像できない。
自分でも何を求めているのか。
ただ、ふたりで会って話ができて、楽しいと思えたらそれだけで幸せ。
お互いに楽しい時間になればそれでいいなと思う。
まずはお誘いしてくれませんか?
それともお誘いしても良いですか?
私は力強い人間ではない。
粘り強い人間だと思う。
諦めが悪い人間ではない、諦めきれない人間でもない。
諦め方を知らないだけ。
だからずっと好きな人を想う。
好きな曲
ずっと苦しい時間が続いていた。
聞きたい曲は携帯で検索して聞くだけ。
聞きたい曲だけ聞いていられれば良かった。
苦しい時期に耳に残る曲がラジオから流れていた。
ずっと好きになれなかった。その曲が流れると苦しい時間が蘇るから。
あの苦しんでいる時間を思い出したくない。
何かに囚われている、逃れられない時間。
そんな嫌いな曲なのに、あなたの好きなアーティストだと知ってしまった。
そのアーティストの曲をひとつ聞いてみた。
よく分からなかった。
ただ、歌声がきれいだった。
歌詞がロマンティックだった。
しばらくそんなことも忘れていた。
今日は不意に思い出し、私が嫌いだった曲を聞いてみた。
初めて歌詞を聞き取りながら聞いてみた
こんないい曲だったとは気づかなかった。
あなたのおかげで嫌いのものが好きになった。
いや、好きなのに気づけなかったものに気づけた。
ただ言えることは、この曲はキレイだ。
これから先、この曲を聴くと、苦しい記憶ではなく、あなたの記憶が蘇る。
私が好きな曲を好きになってくれるといいな。
愛するあなたへ。
ハプニング
日常生活には意外と時間がかかるものだ。日頃の買い物、掃除、洗濯これだけでも毎日が過ぎていく。
そんな日常生活のひとつだった。銀行に向かったのは新規で口座を作る必要があったからだ。なんだか面倒なものだと思う。仕事であれ、行政であれ、学校であれ、金銭的なやり取りを現金で行うことが限りなく少なくなった。ただ、銀行を指定できないのは面倒な話だ。
もともとクレジットカードも複数作るタイプではなく、銀行もできれば一つだけが良かった。ゆうちょ、メガバンク、地銀、こんなにいろんなところとやり取りしてたら管理しづらくなってしまう。
必要がなくなったら解約しようと心に決めるものの、必要なものは作りるしかない。
家の近くの支店へ向かう。最近ではほとんどのことがネット上で行うことができる。残高の確認もATMまで行く必要はない。ただ、さすがに口座の開設となると店舗に出向くしかない。
家から出ると自転車で颯爽と走った。普段はサイクリングコースを全力で滑走するのだが、市街地は車や人の往来、信号の多さなど減速せざるを得ない。車道の左端を交通規則に従って走行する。それでもアップダウンは楽しむことができる。
大きな交差点の角に銀行の店舗があった。
中に入るとほとんど人がいなかった。ATMには何人かいるのだが、中で待っている人はひとりだけだった。
初めての場所は苦手だ。受付カードらしきものがあるとは思いつつ、中央にあるのに目立たないので通り過ぎてしまった。人が少ないせいか案内役の人もいなかった。窓口の姉さんに声をかけられ番号札をとった。
待ちがないのですぐに同じお姉さんに呼ばれた。口座の開設をお願いすると30分ほど待たされると言われたが、作るしかないので、待つことにした。
待つ間に、キャッシュカードの絵柄を選んだ。意外と地方銀行って地方にあった絵柄が複数あるんだなと感心した。地元の大学や企業、行政などいろいろな種類の中から動物の絵柄を選んだ。別にかわいらしさをアピールしたいわけではなく、単に自分が気に入ったからという理由で。
一度待合の席に座ったがすぐに呼ばれて、手続きの書類を書いているときに事件は起きた。
いったん書類を確認しようとお姉さんが座ろうとしたとき、お姉さんが派手にしりもちをついた。本当に絵にかいたようなと言うか、ドラマの演技のようなきれいな転び方だった。
きっとカウンターが挟まれていなかったら、手を差し伸べて助けると思う。
先ほどの呼ばれたときに椅子をどけて、次に呼んだ時に椅子をどけたのを忘れたみたいだった。
すってんころりんとしたお姉さんは恥ずかしさを誤魔化すためか、視線をずらして冷静なふりをした。それがまたかわいらしいと思った。
くすっと笑うと不快に思われるかな?なんて声をかけようか迷って、「御転婆さんですね。」と言ってみた。言葉のチョイスは難しい。人によって正解も違う。
今回は正解に近かったようだ。「私ドジなんです。」って笑って返してくれた。
きっとお姉さんが転んだりしなければ、何気ない生活の一部として過ぎて終わったはずだった。ちょっとしたハプニングで相手に注意を惹かれて声をかけたのがきっかけだった。
手続きが終わって帰るときに連絡先を渡した。
「よかったら連絡してください。僕もドジなので面白い話ができますよ。」
お姉さんは断るわけでもなく、スッとメモ用紙をしまってくれた。この後、どうするかはお姉さんしだい。気長に待つことにしよう。
デフォルト
話すこともない
会えることもない
そんな関係だった。
ただ、お互いを追い求めていた。
気になる存在だった。
3月を過ぎて4月に入ると新しい生活が始まる。始まるタイミングは人それぞれだが、スタートを切る人たちが新しい風を呼び込んでくる。
彼女のことを思いながら、会えない時間や話すきっかけがないことを残念に思っている。
休日の朝に耳の奥で寂しさが鳴っているのを聞いた。その音に支配されないようにカーテンを開け日差しを浴びると、少し角度をあげた太陽が夏の日差しとは違った温度で肌をゆっくり温めてくれる。そんな感触を味わった。
近くのジョギングコースに走りに出ると満開とも言えず咲き始めから燻っている桜並木を眺めた。
都会の春は難しい。何せ日の当たり具合で桜の咲き方が違うのだ。これが大きな公園なら、今が見ごろと一斉に咲き乱れるのだと思う。道路を挟んで北に咲いた桜、南はまだ蕾。少し歩くとすでに最後の散り際を魅せている。
どこかインスタ映えスポットを探したわけではない。ただふらっと歩いた先に橋から桜がひょっこり顔を出し、その先には桜並木を見下ろす場所に出た。
思いの他きれいに撮れたので携帯の待ち受けにしてみた。そのままアプリを開いてアイコンも桜に変えてみる。
ちょっとメールチェックのつもりで開いたのだが、私が変えたアイコンのすぐ下で彼女のアイコンが変わった。
彼女も桜のアイコンに変わり、きっと花見だなと思った。
彼女は私のアイコンに気づくかな?そう思うと少し楽しくなった。
これが私たちのデフォルト。
気にしなくても、一緒にいなくても、無意識にシンクロする。そうお互いの波長がいつも同じ波を打っている。脈も呼吸も同じリズムで動いている。
今年の夏は彼女と海で波に漂う。そんな期待と目標を持ってメッセージを残した。
位相がずれませんように!あなたの近傍に私が、私の近傍にあなたが。(二人の距離は近似すればゼロになるよ。無限遠点からでなくても。)
さて、これで彼女は気づいてくれるかな?
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